本日の海外ニュース解説:Oil bull run continues as EU agrees to ban most Russian oil
Oil bull run continues as EU agrees to ban most Russian oil
- ユーロ圏ではロシア産原油の禁輸措置を強化し、最終的には90%縮小することで合意
- 中国では経済の再開の見通しが立ち、経済活動が活発になることにより原油価格に影響を与えるだろう
以上が本日のニュースの要約となります。
用語や背景を解説すると、
Brent crude:日本では北海ブレント油などで知られている。(ブレンドしているのではなく、ブレント油田で採掘されるのでこの名前)商品の値段は需要と供給のバランスで決定される。ユーロ圏ではロシアへの石油依存が高いが、ウクライナ戦争に対する制裁のためロシアとの石油取引をほとんど停止することが決定された。これにより供給が大幅に減ることとなる。しかし、いきなり石油を使わない生活はできないため、需要のほうはほとんどそのまま。そこへ中国のコロナ対策のロックダウンが解除されるためさらなる需要の増加が見込まれる、というのが記事の趣旨
なお、主な石油の種類としては北海ブレントとWTIがある。基本的に似た値動きをするが、北海のほうが若干安かったり、コロナショックの時(経済が停止し、在庫が貯蔵設備に収まらない恐れがあるということで売られまくってWTI先物価格がマイナスになった事件)にタンカーに剰余分を積みだせる北海原油は先物価格がマイナスとならなかったなど、微妙に違う部分もある。
原油価格、どこまでいくのでしょう。金利の上昇が始まりましたが、そう簡単にはこの世界的な物価上昇は止まらないような感じもします。というか、金融緩和をしすぎたのでしょうね(そう考えると実質的にMMTを実施している我が国の物価が上がらないのはまったくもって不思議としかいいようがない。まぁインフレにさせたきゃ貯金に税金かけて、消費の税金をなくす、とかが一番手っ取り早そうです)。
金融緩和で上がりまくってきた株式。
これはコロナ前から、ずっと続いてきたことです。コモデティは今からその遅れ分を取り戻そうとしているのかもしれませんね。
くわばらくわばら