国立国会図書館利用方法

国会図書館を利用したので備忘と共有をかねて、メモメモ。
まず、そもそも国会図書館とは何かというところからスタートしましょう。
国会図書館とは、その名の通り国会議事堂のすぐ裏にある(道路を一本はさんで)図書館で、なぜこれが特別なのかというと日本において出版された書物はすべてがここに(一冊は)収められている、という点にあります。繰り返しますが、「すべて」です。
学術雑誌、本、子供向けの絵本、マンガ、博士論文、機関誌、etc...
一度検索ポータルを利用してみるとそのすさまじさがご理解いただけることでしょう。これを支えているのは献本と通称される、納本制度です。
以下概要まで。
「納本制度」とは、図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度のことです。わが国では、国立国会図書館法(昭和23年法律第5号)により、国内で発行されたすべての出版物を、国立国会図書館に納入することが義務づけられています。
https://www.ndl.go.jp/jp/collect/deposit/outline.html
今回ワタクシが探し求めていたのは30年近く前のとある博士論文で(当然出版などされていない)そもそも数冊しか印刷されておらず、どこぞの大学の研究室の中に保管されており部外者が手に入れるのは不可能なシロモノです。しかしそれでもこの国会図書館にかかれば閲覧が可能となる。
とはいえ今回はかなり特殊で入手に苦労したのでその手順も含めてご参考になればと。
まず、通常の利用方法として、勝手に入るわけにはいきません。利用登録が必要なんです。通常の図書館だと中に入って利用者登録を行いその日のうちに本を借りることができるという流れが一般的だと思いますが、国会図書ではそういうわけにはいきません。まず、敷地内の別の建物に行き利用者登録を行います。ここで発行されるカードがないと入り口の改札ゲートではじかれてしまい入館することができません。また、今はコロナということもあり予約をしておかないと入館できません(平日16時以降は予約なしでもOK。土曜も午前中の一部時間ならOK)僕が最初に足を運んだときは土曜日だったためカードだけ作成し入館することができませんでした。
カードは即日作成でき、後日予約なしでは入れる時間に訪問しました。予約は約1週間前にしておかなければならないため、時間がかかりすぎるからです。(19時までなので、会社員にはちょっと不便)会社が終わってそっこー出発し18時過ぎに到着。資料を検索したところ、なんと東京には存在しないことが判明。この時まで知らなかったのっですが、関西と東京の2か所で保管しており、僕探している資料は関西にしかないということでした、、、(なお、検索ポータルにログインすればすぐわかったことなので一度訪問する前に調べておけばよかった(;^_^A汗)仕方ないので、東京本館にある、その著茶の別の本でも借りようかと思うが選択ボタンがグレーアウトされており選択できず。たまりかねて案内の人に聞いたところ、資料の貸し出しは18時までということ、、、orz
さらに、本の貸し出しはしていない、との追い打ち。
まぁこちらに関してはまぁそうだろうなという予想はしていましたが。
だいたい入館するときに、すべての荷物はロッカーに預け、所定の透明のバッグに財布など身の回り品のみを入れて入館するというのも資料の盗難防止を図ってのことでしょう。
後日判明することですが、一般的な使用方法としては、ポータルからログインして、資料を請求する
。すると、数10分後に受取カウンターにその資料が届いた旨が表示されるので、その後受けとりに行く。基本的に館内での閲覧のみ。希望すれば複写カウンターでコピーを依頼できる。(自分ではコピーできない)コピーするときも専用端末からログインしてコピー依頼用紙を印刷したのちに、必要事項をさらに記入してカウンターへもっていき、数十分後にコピーが終わったくらいで受取口に行ってお支払いをして受け取るという流れ。1枚数十円とちょっと高い。なお、コピーするにあたり著作権の制限なるものがあり、一冊まるっとコピーすることはできない。細かいルールは張り紙してあるのでそれを確認して、コピーするページ数を用紙に記入する。大体イメージといては著作の半分ぐらいは印刷できるという感じ。
ざっとかきましたが、使用方法はこんな感じですかね。
今回僕が特殊だったのは、取り寄せというサービスを利用させていただいたのですが、これは取り寄せカウンターに行き、取り寄せ依頼をする。すると数日後に資料が届くので、日時を指定して資料を借りに行く、という感じです。
営業日で3日間閲覧が可能になり、この場合は、通常の入館予約をしなくてもこのサービスの利用をもって縫う関することができるのでその点はご安心を。
まぁ、というわけで今回はカード作成、入館予約、入館、関西から取り寄せ、閲覧、複写と一通り国会図書館の使い方を知ることができましたので備忘をかねて情報共有しました。
なお、最上階にある売店や、食堂、1階3階のカフェも気になるところでした♪次回行った際にはぜひ利用してみたいと思います