本日の海外ニュース解説:Stocks slip, bond yields rise on inflation worries

https://www.investing.com/news/economy/bonds-tremble-as-inflation-hits-new-records-2832174

  • EU圏ではインフレの影響が深刻であり、またドイツでは消費者の購買意欲の減退が浮き彫りになった
  • 世界各国の中央銀行がインフレ対策として利上げを行っているが、その影響で景気後退とならないかが注目される
  • St. Louis 連銀総裁の James Bullard と New York 連銀総裁のJohn Williamsが行う会見の内容が注目される

以上が本日のニュースの要約となります。以下、用語などの解説を

Interest rates:金利のこと。ここでは特に短期金利を指している。金利は一般的に長期金利と短期金利に分けられる。長期金利は10年物の国債によって定義される。短期金利は中央銀行の貸出金利によって定義される。なお、国債金利は市場での取引価格によって決定される。価格が下がれば金利が上がり、価格が上がれば金利は下がる。常に逆に動くので間違えないように。仕組みは非常に単純で、配当金と同じで支払われる金額が決まっているものを売り買いする値段が変わるから金利が変動するというだけ。

tighter monetary policy would spark recessions:記入引き締めが景気後退を引き起こす、ということ。コロナによってダメージを受けた経済を支えるために大規模な金融緩和を行ってきた。だが、ここにきてその副作用で(市場に資金が出回りすぎて&戦争による供給不安)インフレ率が歴史的な上昇をはじめた。中央銀行は慌てて金融引き締めを行う(金利を上げる)ことによってインフレ対策を行おうとしているが、今度はその副作用で出回る資金の減少による景気の減速が懸念されている。

以上です。我が国では金融政策はほとんど効果をあげません。きっと緩和に慣れすぎて景気の「気」の部分を刺激できなくなってしまったのでしょう。じゃあどうすればいいのか、といわれても何も思い浮かびませんが、もしかしたらこの世界的なインフレは膨れ上がった我々の貯金や留保にダメージを与えることで、再び眠っていた資金を一気に市場に呼び戻すきっかけになるかもしれませんね。(だとしたらとてつもないインフレになるでしょう)

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