本日の海外ニュース:Global equities fall despite positive U.S. economic data, dollar rises

Global equities fall despite positive U.S. economic data, dollar rises

https://www.investing.com/news/economy/bonds-tremble-as-inflation-hits-new-records-2832174
  • 経済指標は良好であったものの、投資家はインフレと景気後退に対して強い警戒心を抱いている
  • Running Point CapitalのCIOは「低い失業率と景気の後退が同時に発生する奇妙な状況となる可能性がある」とコメント
  • 同CIOはまた「インフレ率と金利の上昇は投資による利益を圧縮することに注意を払わなくてはならない」とコメント

以上が要約となります。以下解説

インフレ率と金利の上昇が利益を圧縮する:投資をする際に考慮されるのはリスク・リワードという概念。つまりとったリスクに対してリターンがもたらされるという考え方です。ここで、リスクを測る際の基準となるのがいわゆる長期金利、つまり10年物の国債利回りが用いられます。最も安全な投資である国債をベースにしてリスクを測る、というわけです。つまりここでそのベースとなる国債金利が上昇するならば、投資のリターンが今までと同じならば、それは相対的にマイナスとなっているということです。

また、インフレ率も重要な要素となります。資産に対する最大の敵と呼ばれるインフレはそもそも現金以外すべての資産の値段が上昇するならば、当然株式などの商品も上昇しなければ相対的にマイナスとなってしまいます。

つまり、インフレですべてのものの値段が上がっているならば株式は最低限それ以上の上昇はしてほしい。金利が上がっているならば株式は最低限それ以上の上昇をしてほしい。ということになり、今まで通りの上昇ではとったリスクに対してリターンが低すぎると判断されてしまいます。つまり期待値が大きすぎるため、それを満たす可能性が低いので投資は控えておこう、という心理が投資家に広がりやすいことが懸念される状況だということです。

インフレは我々日本人にとってはあまりなじみはないかもしれませんが、海外に旅行に行く機会の多い人はその力をひしひしと感じるはずです。10年ほど同じ国に通い続けていると本当にモノの値段が劇的に変わっていきます。ある意味では物価が上がらない日本は非常に暮らしやすい国であるとは言えます。が、それは経済の停滞と表裏一体なのかもしれませんね。

資本主義社会ではラクで安心な生活は、破綻と表裏一体というわけでしょうか。常に資金面でのプレッシャーをかけられ続けて、働き続けるように市民を強制することで人々を効率的に行使する。やれやれですね。だが、力強い。

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